ブタの皮膚から抽出したコラーゲンを使ってつくった生物工学的インプラントを用いて、角膜損傷によって視力を失った人たちの視力を回復する研究が行われています。
このインプラントを用いた小規模臨床試験の結果によると、法的に全盲とされる人たちも含め、最長で2年間にわたって視力の回復が確認されたそうです。
引用元
https://www.gizmodo.jp/2022/08/pig-skin-cornea-implant-restored-eyesight.html
Nature Biotechnologyに発表された研究によると、インドとイランで円すい角膜の症状(角膜の中央が徐々に薄くなって角膜が円すい状に突き出る形になってしまう疾患)を持つ患者20人に対してインプラントを移植したところ、19人の視力が大幅に改善。全盲とされていた14人全員が全盲ではなくなったそうです。
視力の回復がどのくらいなのか詳しくは分かりませんが、豚の心臓を人間に移植するより、現実的な話だと思いました。
まだまだ研究が必要で、実用化されるのは先になりそうですが、人間の角膜より移植機会や費用のハードルが下がりそうです。